
2026年3月20日、私は人生で8度目となるスマホゲーム封印を決行しました。
世間では「三度目の正直」などと言いますが、依存症という怪物を相手にする私には、8回という時間が必要でした。もはや6度目、7度目がいつだったか覚えもありません。数日で挫折したこともあれば、1週間で力尽きたこともあります。しかし、文字通り「七転八起」の精神で立ち上がった今回の私は、少し違います。2ヶ月が経過した今、ようやく「依存の出口」が見え始めています。
1. 一年間の「確変」が終わり、私が決意したこと
振り返れば、2025年は奇跡のような1年でした。どのスマホゲームを立ち上げても、ガチャのピックアップキャラが当たりまくる。まるで確率操作を疑うほどの「確変状態」でした。当然、ゲームは楽しくなり、新しいタイトルにも次々と手を出し、私の貴重な時間は際限なく削られていきました。
しかし、2026年1月、その魔法が突然解けました。 パチンコと同じです。確変は終わり、通常確率に戻った。運営はここで「課金」を期待するのでしょうが、私の考えは違いました。 「ここで勝ち逃げしてやる」 実際には膨大な時間を失っているので「勝ち」ではないのですが、これ以上「現実逃避」に投資するのをやめる、その覚悟を決めたのが3月20日でした。
2. 「ハード」を封印する戦略的な決断
スマホというハードウェアは「善」です。しかし、その中に入るソフト(スマゲー)は、やり方次第で毒になります。そこで今回は、ソフトではなく「ハード(端末)」そのものを物理的に封印する作戦に出ました。
- Galaxy Tab S8 Ultra(14.6インチ) 映画鑑賞用に購入した大迫力の端末ですが、これも一歩間違えればゲームの沼。映画専用機として自分を律し、その他の端末をカバンの奥底へ沈めました。
- BOOX Note Air 5C 漫画を快適に読むために購入した一台。しかし、漫画もまた際限なく時間を奪う「静かなる沼」でした。今回の封印では、この誘惑も断ち切りました。
- iPhone XS Max (512GB) 777Realやグリパチといった、パチンコ・パチスロシミュレーターを詰め込み、アプリだけで約300GBを占有。ストレージの大半を「仮想のギャンブル」に捧げていた「魔機」も、電源を切り隔離しました。
- Galaxy Note8(Android 9) 古いOSでしか動かないアプリを抱えた、過去の遺産の象徴。代わりのきかない執着の対象となっていましたが、これとも決別し、封印リストに加えました。
3. 西野亮廣氏の教訓:モチベーションは「副産物」である
今回の封印を支えてくれているのは、2026年3月に発売された西野亮廣さんの最新著書『北極星 僕たちはどう働くか』です。そこには、私の依存脱却への道標となる衝撃的な考え方が記されていました。
「モチベーションは、行動した結果として当たる『ガチャ』のようなものだ」
人は「やる気」があるから動くのではありません。 まず、たった数ミリでもいいから「行動」する。その小さな行動がもたらした小さな成功(副産物)が、次の「やる気」という名のガチャを引き当てるのです。
「やる気が出たらブログを書こう」と待つのは間違いでした。まず端末を物理的に触れないようにする。まずPCの電源を入れる。その「数ミリの行動」を積み重ねる中でしか、モチベーションという名の当たりは引けないのだと知りました。
4. 二ヶ月目の現在地:やる気を待たずに、動く
最長記録である6ヶ月までは、まだ道のりがあります。でも、今の私は「頑張ってやめる」という精神論ではなく、物理的にハードを封印し、『北極星』の教え通り「数ミリの行動」を積み重ねるフェーズに入っています。
依存の引き金になるハードウェアを視界から消す。これが、私にとっての「最初のアクション」です。 かつて21年間のパチンコを辞めて13年。今度は、スマホの中に逃げ込む自分を卒業する番です。やる気という名の「当たり」が来るのを待つのではなく、不格好でも50代の意地を見せて、この「勝ち逃げ」を完遂させたいと思います。
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